「今考えれば、医学部に首席で入った先生はマザコンですね。」

「マザコンの超天才系は東大に入るということですか」と町会長。

「難波先生との会話を思い出してみると、幼児期から東大に入ることになると確信していたようです。」

「難波先生は、幼児期から東大に入ると思っていたのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それだけではなく、東大に入ったら周りの人とどういう付き合い方をしなければならないかということも教えられています。」

「それでは、難波先生のお母さんも、息子が東大に入ることを確信していたということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ということは、超天才系が確実に東大に入る方法があるということですか」と町会長。

「そういうことだと思います。難波先生は、川上さんと同じように英語に関しては絶対的な自信を持っていました。」

「海外に住んでいたことがあるのですか」と町会長。

「Natureに投稿した論文が3か月後に返送され、『名誉のために書き直してください』と書かれていたと言っていたので、いわゆる直訳的な英語で論文を書いたのだと思います。」

「難波先生は、そんなことまで渡辺さんに話したのですか」と町会長。

「そうなんですよ。英会話の練習に、毎週、美人の女医さんと通って来ていたので、雑談をする機会が多かったのです。」

「話は毎週したが議論をするようなことはなかったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。Natureに投稿した論文は、英会話スクールのPCを使って打ち込んだことがあるので、結果を教えてくれたのだと思います。」

「なるほど」と町会長。

「打ち込みが終ったとき、『スペルチェックができますが』といったら、『僕はスペルミスをしたことがないんですよ』と言ったのが印象的でした。」

「東大医学部に首席で入る人は、スペルミスはしないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。医学用語まで入っているような英和辞典を丸暗記しているのだと思いました。」

「超天才系で東大に入学する人は、英語が異常にできるという特徴があるのですか」と町会長。

「そうなんですよ。これは僕の推測ですが、難波先生のお母さんも超天才系で、何かのきっかけで東大に入ることに関心を持ち、過去問を分析して、どうすれば入学できるか分かったのだと思います。」

「お母さんも、東大に入学した超天才系ということですか」と町会長。

「そう推定しています。」

「それで、東大入学後の人との付き合い方まで息子に教えることができたということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。お母さんが自分の言うことは何でも聞くように、難波先生をマザコンに育て、東大に入学できるようにあらゆる教育したのだと推定しています。」

「超天才系は、心にかかることがあると、それに夢中になってしまうので、そうならないようにマザコンに育てて母親の言うことは何でも聞くようにして、東大の入学に必要なあらゆる教育したということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2021/10/1

<猫後記14>
『超音波害獣撃退器は1台作ればいい』という結論になったので、それではどこに設置するのがベストかということが問題となった。

あまり目立たないところで雨がかからない中門の屋根の下が良さそうだと思った。超音波発生器の回路図を見るとスピーカーを何台も並列に設置できるようなので3台設置することにした。並列に何台もスピーカーが付けられるということは、超音波の出力が抑えられているということを意味しているからだ。そして、1台目は門の内側を向くように、2台目は外庭を向き、3台目は東を向くようにした。<続く>

2024/9/17